8/15 クスコ〜プーノ


標高4300m付近8:30 ホテル発【クスコの宿泊先:ロスアンデス】
8:30 クスコ長距離バスターミナル到着
9:12 フリアカ経由プーノ行き長距離バス発車
14:00 フリアカ着(経由)
14:11 フリアカ発
14:55 プーノ着
15:10 ホテル着【プーノでの宿泊先:ケルカタニ】
16:00 プーノ市内散策
17:30 ホテル着
18:30 夕食
早めに就寝

★長距離バス

長距離バスに乗り込む(赤い服の青年はガイドのホアンさん)バスターミナル内 この日は、ペルー国内の移動で最も時間のかかる移動でした。日本で予約する時、列車だと10時間、バスだと8時間であるということで、迷わずバスを選んだわけですが、実際は、6時間弱で到着する高速バスでした。また、ガイドブック(地球の歩き方)の記述や、勝手な想像から、がたがた道をぎゅうぎゅうづめのバスで行くことをイメージし、相当覚悟していたのですが、全然そんなことはなく、非常に快適でした。バスの座席は本革のふかふかシートで、幅も広く、前席との間も非常に広く、とても快適でした。飛行機よりもはるかに快適でした。道路も完全に舗装されていて、幅の広い高速道路でした。フジモリ大統領の時代に道路の舗装や拡幅などの土木工事が行われたそうです。
 クスコの長距離バスターミナルは、電車の駅のようで、ちょっとしたお店(キヨスクのような店)や、ちょっとしたカフェ(立ち食いそば!?のような感じ)もありました。おみやげ物やでは、巨大な座布団のようなパン(ここの名物らしい)が売られていて思わず買いたくなりましたが、買っても困るのでやめました。クスコを発つ前に何としても塩(塩田の)を買いたくてガイドのホアンさんに探してもらいましたが残念ながら見つかりませんでした。
 バスの乗客はというと、半分ぐらいは現地の人。若い人が多く、仕事でクスコに来ていた人がプーノに帰る時に使うようです。また、残りの半分は外国人(欧米人)の若い人達で、観光客(バックパッカー)でした。大きな荷物を持って移動するような人などほとんどいませんでした。そして、日本人はというと、ゼロ。バスターミナルを含めてこの日は一人も見かけませんでした。日本人は旅行社のツアーバス(クスコからプーノへ寄り道観光をしながら8時間ほどかけて行く観光バス)へ相乗りするか、列車で10時間かけて行くか、どちらかだそうです。クスコからフリアカまで飛行機で飛んで、そこから車をチャーターするコースもあるそうですが、天候に左右され(フリアカへは有視界飛行のため)予定が立ちにくいのであまりツアーでは利用しないようです。
 私たちは、完全にわがまま旅行で、翌日のウロス島観光も2人で船をチャーターしたり、車も2人だけだったりと、本当に小回りの利く旅でした。


★バスの車内で

おにぎり弁当 バスは揺れも少なく、快適に走っていきました。途中うとうとと眠ってしまう場面もありました。一番上の写真は、標高4319mのララヤ峠を過ぎたあたりを撮影したものです。飛行機と違い徐々に標高が上がるので高山病の気配は全くなく、冷たいひんやりとした空気を感じるだけでした。このあたりはアルチプラーノと呼ばれ、リャマやアルパカ、羊や牛などがその辺を歩いています。広大なアルチプラーノの大地を、バスは快適に走り抜けます。
 お昼頃になり、クスコで積み込んだお弁当を食べることにしました。この日のお弁当はなんとおにぎり弁当。気を利かせたメニューです。おにぎりは3つ。味付けご飯と、うめぼし、ます(シャケの代わり?)でした。それとからあげ、ゆでたまご、白菜の漬け物、みかんです。クスコの日本料理店で特注で作ってもらったようですが、おにぎりの米は芯米でした。でも、久々の日本の味、おいしく頂くことができました。
車内食(ペルー青年の胃袋の中に入ることになる) おにぎり弁当を食べてから30分くらいたって、今度は飛行機で言うところの機内食である車内食が出てきました。女性の乗務員が座席の横にテーブルを固定し、タッパーに入った昼食を置いていきました。中身はというと、ライスと牛のステーキチーズ乗せといった感じでした。さっき食べたばかりなので困っていると、ガイドのホアンさんが近くのペルー青年に話をつけてくれました。ペルー青年は自分の分を食べたあと、私と妻の分もぺろっと平らげてしまいました。おかげで無駄にせずにすみましたがよっぽどお腹が減っていたようでした。その後も、笑顔で私たちにほほえみかけてきたり、友好的な雰囲気で接してきました。


★プーノ着

 フリアカで10分ほど、数人の乗客が降りたり荷物の積み下ろしをしたりした後、バスは一路プーノへ向かいました。湖が進行方向左側に見え隠れするようになり、その広さに驚いていると、まもなくバスはプーノの街に着きました。外は非常に寒く、小雪(みぞれ)が降っていました。この旅初めての傘かなぁ、なんて思っていてら、迎えの車が待っていたので、傘を使わずに済みました。ガイドに聞くと、みぞれや雪が降るのは大変珍しく、プーノでも滅多にないことだそうです。なんだか得したような、損したような・・・。(通り雪は15分でやみました)


★薄い空気の中で

 プーノの標高は3800mを越えています。到着してまもなく、体で空気の薄いのを感じるようになりました。ホテルで階段を上るにもやっぱり何となく足が重く、息も切れるような感じがしました。でも、幸い高山病にはならず、クスコでダウンした妻も体調が回復してきました。


★プーノ市内散策

プーノのまちなみ(パンが大量に売られていました) ガイドのホアンさんの提案で、プーノ市内を散策することにしました。当初の予定では、プーノには夕方付き、その日は寝るだけという事でしたが、せっかく早く着いたのだからと、ちょっと部屋で休憩したあと外に出ることにしました。
 地図を片手に、プーノの街のメインストリートを歩きました。街の作りは教会や広場がある典型的なスペイン様式でした。街では観光客相手というよりも現地の人が普通に出入りするお店が多く、立派な建物はメインストリートに沿って点在する銀行だけで、あとは、生活に関係する食料品などを売る店、街頭でパンを売っている店などなど、活気のある街でした。また、おもしろかったのが、ゲームセンターです。結構客が入っていて、店内のゲーム機のほとんどが日本で10年ほど前にはやったアーケードゲームの中古でした。namcoという文字が多かったです。またある通りには、映画館のようなものだと思いますが、ビデオを上映するようなお店がたくさんありました。
タクシー そして、一番乗りたかったタクシー(といっても3輪自転車)に乗りました。観光客だけでなく地元の人の足にもなっています。片道だけでしたが街からチチカカ湖畔まで乗車しました。決して乗り心地とがよいとは言えませんでしたが、一応サスペンションもついており、各車個性を出したアクセサリーをつけたりデコレーションを施していました。私たちが乗ったタクシーはそれほどではありませんでしたが、中には、造花をつけたものや、コカーコーラなどの看板をつけたもの、ミラーやホーンをつけたものなど、様々でした。2枚の写真の右の方は、タクシーの車内(車上)から撮影したものです。高層建築はなく、コンクリート造りの建物が続きました。クスコを始め、フリアカや、クスコからここまでの通り道で見た家の多くがアドベ造り(日干しレンガ)に瓦を葺いたものだったのに、ここプーノの街はほとんどがコンクリート造りでした。幸い先ほどのおしめりで土埃はたっていませんでしたが、きっと乾燥していたらタクシーや人、車が通るたびに土埃がたつような雰囲気でした。
 タクシーは、巧みに人の波をすり抜け街を走ります。
 夕方になりさすがに寒くなってきました。歩いてホテルまで戻ることにしました。途中スタジアムでは、サッカーの試合が行われていました。ゲーム終了直前だったため、出入り口が開いており、こっそり潜り込んじゃいました。ガイドのホアンさんも含めペルーの人々はサッカー好きが多く、熱狂的なファンが多く見られました。でも私が一番驚いたのは、ちょっと歩いただけでも息が切れる標高3800mの高地で運動、それもサッカーをやっていることです。信じられませんでした。高地トレーニングを越えています。入場してしばらくしてゲームが終わりました。当然というかもちろんというか、地元プーノのクラブチームの勝利です。ビジターはプーノの街ではきっと息が続かないのでしょう!?写真でも分かると思いますが、ピッチのすぐ外には救急車が待機していました。もしかしたら酸欠になった選手を運ぶのかも知れません。
貴重な体験をしました。
カテドラルアルマス広場 スタジアムをあとに、ホテルに帰る途中、アルマス広場、カテドラルなどを見ました。
 アルマス広場には夕方だったせいもあるかも知れませんが、若い男女のカップルが何組かいて、いい雰囲気でした。また、カテドラルは、18世紀のもので大変立派でした。
 ホテルに着く頃になるとあたりは暗くなり、寒さが一段と増しました。ちょうど日本では猛暑の中、エアコンをがんがんにかけてるんだろうなと思うと不思議でした。


★夕食

ペヘレイのグリルキノアの拡大写真(胚芽?が見える))インカスープ(キノアのスープ) 夕食は6時半に食べました。インカスープと呼ばれる「キノアのスープ」を頼みました。「キノア」とは粟の一種で、変わった食感でした。メインはチチカカ湖で採れる白身魚でペヘレイというそうです。塩味でとてもおいしくいただきました。食後のお茶はあっちでおぼえたブラックティ。といっても紅茶のこと。プーノでは標高が高いため80度でお湯が沸きます。猫舌の私には、出された直後に飲めるのでちょうどよかったです。
ダルマストーブ 食事をしている最中、日本人のツアラーが到着したようで、従業員が不足しているためか、ウェイターが掛け持ちでポーターの役もやっていました。大忙しの様子に加え、くすっと笑えるような場面(ストーブの火が消えたり・・・)もあり楽しい夕食の時間になりました。(日本人ツアラーが到着したと分かったのは、顔を見たからではありません。それは、巨大なスーツケースが廊下に運ばれてきたからです。ガイドのホアンさんの話では、あんなに大きなスーツケースを持ってくるのは日本人ぐらいだということでした。たしかに考えてみればどの空港やホテルでも大きなスーツケースは日本人ばかりでした。私たちは、この旅行に向けて背中にも背負えるサイズの布製のスーツケースを購入し、それを持ってきたため、今回のペルーの旅で、よく、「荷物はこれだけですか?」と聞かれました。でも、荷物は小さいに限ります。10日以上の旅行だとは考えられないぐらい小さな荷物でしたが、おみやげをたくさん買わないのであればこれで十分でした。)
 レストランにあった「ダルマストーブ」は非常に暖かく、現役でこれが使われているということに少し驚きながら暖をとりました。食後、紅茶を飲みながらのんびり過ごし、ウェイターの愉快な動きをくすくす笑いながらガイドのホアンさんと翌日の打ち合わせをしました。


★ホテルの部屋で

 プーノはクスコやリマと比べ、内陸の田舎町かななんて思っていたら、大間違いでした。今回のツアーのホテルグレードの割には部屋や設備もよく、今回初めてバスタブにたっぷりお湯を張って入浴することができました。また、寒さ対策か、オイルヒーターが設置されており、さらにセラミックヒーターと思われるポータブルのヒーターが置かれていました。部屋はトリプルの部屋だったため広く、清潔感のあるホテルでした。地球の歩き方にも乗っていないホテルでしたが、意外といいホテルなのでお勧めです。(ちなみにペルーでは、ガスの湯沸かし器ではなく電気の湯沸かし器の方が多いようです。集中管理式の巨大高級ホテルは違うのでしょうが、私たちが泊まるようなホテルでは、電気式の貯湯型が多かったため、貯まっているお湯を使い切ってしまうと冷たい水しか出なくなってしまいます。ここは、どういうわけか、集中のタイプだったようです。)
 テレビのチャンネルも40以上ありました。クイズミリオネラ(日本で放送されている番組)と全く同じ企画の番組がやっていました。「ファイナルアンサー?(スペイン語で)」とみのさんに似た司会者が言っているのが分かりました。また、おもしろかったのが、日本で20年以上前に放映されていたタイムボカンが放送されていたことです。これは日本で放送されていた番組のスペイン語の吹き替えで、なんだか変な感じでしたが、思わず見てしまいました。


★おまけ

 翌日はいよいよ待望のウロス島観光。楽しみでわくわくしながら寝ました。


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