今回の旅行先をペルーに決めるまでには、いろいろありました。また、コースの検討も何度となく旅行社に注文を出しながら工夫したものができあがりました。
- どこへ行くか
数年前から、ユネスコの「世界遺産」に興味を持ち始めました。日曜の夜に放送されているSONY提供の某番組や、日曜の朝7時半から放送されている積水グループ提供の番組、黒柳徹子や板東英二などが出ている土曜の夜の息の長い番組など、大変興味を持って見ています。また、世界遺産に関する本やネット上で情報を調べていけば行くほど、世界中で行きたいところが増えてきました。
そんな中でも、特に興味を持ったのがペルーの世界遺産です。小学校の頃からその不思議さに惹かれ興味をもっていたナスカの地上絵と空中都市マチュピチュには、ぜったいいつか行きたい、そう思っていました。また、富士山よりも高いところにある湖チチカカ湖の存在も小学校の頃に知り、ここも行ってみたいと思っていました。若い体力のあるうちにしか行けそうにないところでもある南米です。日本からみると地球の裏に当たる南米。飛行機に一日以上乗っていなくてはならないのだけども、それでも行きたいという気持ちの方が強くなってきました。
昨年訪れたトルコは、カッパドキアやトロイ遺跡、アジアとヨーロッパの架け橋イスタンブールなど、興味深いところでした。今年は、それ以上に大変な思いをすることは承知で、ペルーに行くことにしました。
- 高〜い!
はじめ、大手旅行社のパンフレットをもらってくることから始めました。しかし、「何でこんなに高いの!?」と声に出して驚くほど高いのです。どの旅行社のツアーも、昨年までの私たちの旅行から比べるとびっくりするほど高いのです。
この時点で、挫折しそうになりました。トルコが20万ちょっとなのに、ペルーは50万以上するのです。(出発日や日程にもよりますが、私たちの希望を全部盛り込むと、もっと高くなってしまいます。)航空運賃が高いのでしょう。(「格安航空券」がそれほど「格安」でないのが原因でしょう。)また、需要と供給のバランスでしょうか。なんとかがんばって働いて貯めようと思いました。
どうせ行くのなら、2度と行くことはないでしょうからいろいろなところに行きたいものです。たくさん盛り込もうとすればするほど、当然金額が跳ね上がります。仕方ないことです。でも、今回は、いろいろなところに行きたいし、わがままな旅行をしたいということで、大手のパックツアーではなく、完全個人旅行にしようと考えました。といっても個人旅行を手配してくれる旅行社探しから始めなくてはなりません。「地球の歩き方」やネットの検索に引っかかった南米に強そうな旅行社を十数社選び、手当たり次第にこちらの希望をFaxしました。ほとんどのところから返事が届きましたが、その中でも好感触な会社を数社選びました。同一条件でもっとも小回りの利くサービスのよいところを選べばよいと考えたのです。今回、同一条件で、一人あたり最大7〜8万円の差がつきました。安いだけでなく、現地の情報をたくさんもっており、こちらの希望に添ったプランニングをしてくれるところに決めました。
結局、私たち夫婦2人で、最初から最後まで現地ガイドや現地ドライバーを貸しきりのような感じで同行してもらい、気ままな小回りの利く旅行ができそうです。
また、航空会社についてですが、はじめはデルタ、そしてその後、数万円安いアメリカンにすることにしていたのですが、2001年6月にバリグブラジル航空のロサンゼルス・リマ線が就航したというニュースをネット上から知り、旅行会社に問い合わせてみました。すると、はじめに考えていた、アメリカン航空よりもさらに2万円も安く、ロスでの乗り継ぎも抜群にいいのです。成田からロスで同日接続できる航空会社の中でももっとも乗り継ぎがいいのです。特に帰りは、他の航空会社よりもリマを遅く出るにもかかわらず成田に着くのは早いといういいことずくめです。安くて便がよいということで、バリグに決めました。調べていくと、ANA(全日空)との共同運行(コードシェア便)であることもわかり、スターアライアンスグループのため、ANAのマイレージもたまるということでした。
結果、金額的には、航空会社の変更や宿泊するホテルを少し落とすことなどして、なんとか予算内で収まりました。といっても2人で100万を裕に越えますが・・・。海外旅行保険(高地対応タイプ)も含めると120万円近くなってしまいました。
- コースの検討
普通、ペルー旅行のプランの定番は、リマから入り、クスコに飛び、次にマチュピチュ日帰り、そしてチチカカ湖を見てナスカの地上絵、そして帰国といったものがほとんどです。私たちの一番の希望は、マチュピチュの朝の景色を見たい。つまりマチュピチュは日帰りではなく一泊してゆっくり見たいということです。そして、ペルーといえば、2000メートル〜4000メートルの高地を訪ねることになります。やはり高山病の心配をしてしまいます。そこで、できるだけ高地にゆっくり順応できるようなプランにしたいということです。
マチュピチュの入り口にあるサンクチュアリーロッジは、ロケーションは最高だが、設備が悪く、宿泊費はべらぼうに高いということや、すぐ麓のアグエスカリエンテスから早朝マチュピチュに向かうバスが出ていることなどから、今回は、後者を選びました。これも、旅行社のすすめですが、ネットサーフィンしていても時々目にする事でした。結果は、帰国後にレポートします。
高地順応を徐々にしていく方法として、今回は、リマに入った翌日は、クスコに泊まるのではなく、そこよりも標高の低いウルバンバ渓谷の街に泊まることにしました。また、翌日もマチュピチュの麓に泊まるので、ゆっくりゆっくり高度を上げていくことになります。そして、最も高いチチカカ湖に向かいます。それからクスコを見学するというコースです。また、その後は、リマ、ナスカの地上絵観光です。もっとも高地であるチチカカ湖に向かうのも飛行機ではなくバスでゆっくり上がります。なんとか大丈夫でしょう。
そして、今回の旅行で、落としたくないのがリマの天野博物館や、ピサックの朝市です。これも、旅行社と何度も詰めていき、リマ観光を入れ替えたり時間を調節したりいろいろな工夫をして、結局、両方見ることができることになりました。今年からピサックの朝市が毎日開催されることになったことが最もよかったことですが、そのおかげで天野博物館にも平日行くことができるようになりました。
- 決定した日程
日次 月日 都市 現地時間 交通機関 スケジュール(宿泊) 食事 1 8/10(金) 成田
<日付変更線通過>
ロサンゼルス
ロサンゼルス
リマ
19:00発
12:40着
13:38発
00:05着
RG8837便
RG8845便
★空路、経由地ロサンゼルスへ
★到着後、乗り継いでリマへ
★リマ到着後、ホテルへ
(ペンションカンツータ)機内
機内
機内
2 8/11(土) リマ
クスコ
ウルバンバ06:00発
07:00着
N6 1181便
専用車
★空路インカの都クスコへ
★サクサイワマン・ケンコー
★ピサックの市場へ
★オリャンタイタンボ遺跡朝
昼
夕3 8/12(日) ウルバンバ
オリャンタイタンボ
マチュピチュ
早朝
車
列車
バス
列車
★車でオリャンタイタンボ駅へ
★アウト バゴン(列車)に乗り換え
★バスに乗り換えマチュピチュへ
★空中遺跡マチュピチュ観光
(マチュピチュイン)朝
昼
4 8/13(月) マチュピチュ
クスコ
午後まで
夜
列車 ★ゆっくりとマチュピチュ観光
★クスコ行きの列車に乗車
★フォルクローレディナーショーへ
(ロスアンデス)朝
夕
5 8/14(火) クスコ 終日 徒歩? ★クスコ市内を散策、観光
(ロスアンデス)朝昼夕 6 8/15(水) クスコ
プーノ
午前
夕刻
バス ★バスにて一路プーノへ
★アルティプラーノの大地
★アンデスの峰々・褐色の大地
(ケルカタニ)朝
昼
夕7 8/16(金) プーノ
フリアカ
リマ午前
14:59発
17:15着ボート
N6 1172便
★チチカカ湖:ウロス島
★フリアカ空港からリマへ
(ペンションカンツータ)朝
昼
夕8 8/17(土) リマ 終日 専用車 ★リマ市内観光
※黄金博物館、天野博物館
※ショッピング等
(ペンションカンツータ)朝
夕
9 8/18(日) リマ
イカ
イカ
リマ早朝
夕刻
深夜国内線
セスナ
国内線
★ナスカ遊覧飛行の拠点イカへ
★ナスカの地上絵観光他
★夕刻の便でリマへ
深夜空港へ朝
昼
夕
10 8/19(月) リマ
ロサンゼルス
ロサンゼルス
<日付変更線通過>03:00
09:21
10:05
RG8844便
RG8836便
★深夜、リマを後に経由地ロサンゼルスへ
★到着後、乗り継いで日本へ
機内
機内
11 8/20(火) 成田 13:35 ★成田到着 機内